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2009年7月12日 (日)

小田祐次

 推理をメインにする時はいわゆるキャラ同士のデレ要素は間引き気味にする。両方書けてこそじゃないかねえ?否元々書けてない。

 主人公特権でクレスはだれもが心惹かれてしまう美少年(美少年を美少年としか表現できない力のなさよ)だが、コンビの能代はクレスの容姿にはデレない。客観的に見て顔立ちが整ったお坊ちゃんだから変質者に狙われるかもという職業上の心配はしているが。

ポツリ…(能代の声は大塚明夫氏がいいなーと、先週のコナンを見て。クレスは坂本真綾氏キボ…妄想。言うだけならただだもん。もうね、すでに世の中には能代とクレスのシリーズは存在していて自分は二次創作書いているぐらいの気持ちでないとモチベーション維持できないのヨ。ぶちまけおわり)

 こうなると脇キャラで盛りあげてやらないと設定が生かしにくくなる。その役が鑑識の小田祐次。刑事ものにはドラえもん的スゴ腕の鑑識がいないと話も進めにくいのでそこも担う役どころ。名前の音はもちろん青島君から拝借しているが、モデルイメージは相棒の鑑識の人から。

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 強盗傷害の被害に見舞われたのは1号棟の303号室。つまり3階であった。正門に近いほうの階段はトラテープで封鎖されていたから、非常階段を使う。3階の踊り場から廊下の境目にもすでにトラテープが張られていて、そこに立つ見張りの警官に手帳を提示し、ビニール製の靴カバーを受け取った。靴の上からカバーを履き、ガサガサさせながら廊下を進むと、303号室の玄関前で、紺色の作業着を着たメタボ体の鑑識班の男がはいつくばっていた。まだ4月というのにふうふう言って顔に汗をにじませ、その汗を落とさぬよう、首にタオルを巻いている。
 鑑識員は、己の手元にさした影にふと顔をあげた。
「あどもお疲れさんですシロケンさん」
 切れ目のない平坦な口調で鑑識員が能代に挨拶する。能代監物のあだ名にはシロケン、カタブツ能代といくつかあり、このメタボ体の鑑識員、小田祐次はシロケンという呼び方を選んでいた。
 幼少のころにさんざんからかわれた監物という名前は、仁王顔で身長187センチ逆三角形の上半身と、いかつい名前に体格が追いついてからはめったに呼ばれなくなった。
 名前は個人の識別に最も重要な記号なのに、本人にとっては最もままならない属性でもある。この小田祐次など、流行遅れの太いフレームのめがねに体脂肪率50%を越す肥満体、私服は肌が透けるほど繊維の薄くなったTシャツとトレーナーとよれたGパンしか持っておらず、最低限の生活費以外は全てフィギュアに注ぎこんでいるオタクと、外見と中身は完全一致しているのに、大ヒットした刑事ドラマの主演俳優と同姓同名という不遇を背負わされ、役所や病院で名前を呼ばれるたびに周囲から理不尽な失笑を買っている。
「ゲソ痕(足跡)、採取か?」
「えーと採れてるは採れてるんですけどまるっときれいなのはまだ採れてないですね、なんせ発見者や救急さんが臨場前に入ってきちゃったもんで跡が重なっちゃって、けどらっきょの皮はぎモードで一枚一枚検証していくのが私らの仕事ですんで特定はまあふつうに可能だろうと」
「ふん」
 つまり容疑者は玄関から逃げたという見立てか。小田の長口上から要点だけを拾いあげた能代は鼻を鳴らした。
「中はもういいのか?」
「はいえーとそっちもまだ検分中ですけど入るのは大丈夫です」
「そうか」
「どうしておかしいと思わないんですかっ!」
 玄関から内部を覗きこんだ能代の耳を、甲高い声がつんざいた。ランドセルの脇に挿しているソプラノリコーダーにベストマッチする変声期前の子どもの声だった。
「だからこっちの話に先に答えてくれないかな?」
 それをなだめるヤニがすれした男の声の主は、毎日飽きるほど聞かされている班長の戸坂だ。
「子どもがいるのか?」
「えーとあーいますねー」
「ちっ」
 舌打ちした能代の眉間の皺が深くなった。子どもは現場を乱してしまう。完璧な現場保全は望めないだろう。
「この家の子どもか?」
「いえあの被害者の子どもは怪我した両親に付き添って病院に行ってましてその子の友だちらしいです」
「なんで現場から追い出さない?」
「えーと戸坂さんから話あると思いますけどあの子が第一発見者の一人なんだそうで、ぶっちゃけかなりキてますねーマジヤバイレベルでいい感じです」
「どっちだよ」
「というか私史上最高の逸材ですわー」
「お前が犯罪者になったらオレが逮捕してやるからな、ロリコン」
 凄味のきいた一瞥に、小田の表情がひきつった。
「ちょ、えー?冗談キツイすシロケンさん、あくまで鑑賞用としての萌えですからどっちかって言うならこの場合はロリじゃなくてショ…って、聞いてないし」

****

推理小説は特に推理を展開する部分になるといったい誰が話しているのかわからなくなるので、うざったくなりすぎない程度に言葉遣いで個性を出そうとすると色物に傾きがちなんだよな。

この後のシーンが能代とクレスのファーストコンタクト。たぶん書くのは後回し。書いても直しまくるだろうな。そうすると誤字脱字が残ってね…orz

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