コナン

2007年10月20日 (土)

ぷち改訂します

 10月は最初の数日くたばっていたので、過ぎるのがとても早く感じます。

 実は「高木渉危機一髪!」の初刷りはイベントで完売しています。ちょっとしか刷らなかったのと、裁断失敗で頒布部数がさらに減ったからです。完成報告の前宣伝ができなかったわりにはがんばったのかも知れません。

 刷り増しのため「高木渉危機一髪!」のファイルのプロパティを見たら、最終更新日時が2007/9/30 8:12になっていて再びくらくらしました。それにしても、142KBて…。400字90枚以上書いてます。本文の枚数としては「琥珀色の秘密」とあまり変わりません。結局ダイイングメッセージを解き明かすという一点に絞り切れなかったわけで、30分で解決させるというのはなかなかどうして難しいものです。

 長文化した理由はともかくとして、今年は印刷を依頼した本よりコピー本の方がテキスト数が多いという異常事態が続いており、己の管理能力のなさを痛感しています。

 本来事前に済ませておくべき振替口座開設が書類不備やらでのびのびになったので、よっぽどオンデマンド印刷にかけてしまおうかと考えていました。なにぶん、袋とじでは普通のホチキスが通りません。業務用で綴じるにしてもA5版のコピー本の束が8ミリあるというのはいかがなものか。最も問題なのは、枚数が多いと送料が無駄にかさむという点です。

 しかし、今後の売れ行きを鑑みると印刷にかけるとまた在庫を抱えることになることは明白で、両面コピーにすることにしました。

 それで、版組みを直すついでに、誤字は直し、目次を追加・あとがきは打ち直すことにしました。プラスほんの二言三言、おっちゃんの推理ショーが増えます。そこがなくても推理そのものは崩れないのですが、ディレクターズカットということで。イベントでお買いあげいただいた方への差分として、カラー口絵は割愛します。

 すでに初刷りをお持ちの方で、改訂版をご希望の場合、当社がコミケに受かっていれば交換措置を取りたいと思います。

 よろしくご理解ください。

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2007年10月 2日 (火)

ごめんなさいの嵐です

 テレビだら見する元気があるならレポ出せって話です。始末書みたいなMM9レポです。

 新刊は出てました。

 「高木渉危機一髪!」 コピー刷 A5版 42P モノクロ表紙 カラー口絵付 ミステリー小説

 コピー本になったので「宝石の名前」シリーズには加えませんでしたが、内容はいつものフェイク・ミステリーです。登場人物は、コナン・灰原・小五郎、警視庁から高木・白鳥・目暮、その他事件関係者がオリジナル。被害者の残したダイイングメッセージから高木に殺人の嫌疑がかけられてしまう話です。

  • 脱稿したのは当日朝の8時でした。あまりのことにBBSに報告することすら怖かったです。前半の矛盾する場面を書き直したり、補足したり、最後の晩で10Pぐらいは書いた気が…よく憶えてません。ギリ記録更新でごめんなさい。
  • 表紙は10分で作りました。カラー口絵は高木渉氏誕生日の絵の流用です。描き下ろし絵なくてごめんなさい。
  • あとがきが手書きです。行きの特急の中で書きました。汚くてごめんなさい。
  • 目次ありません。ごめんなさい。
  • 袋とじにしたらホチキスの針が通りませんでした。42Pで表紙の紙を厚くすれば予想できそうなものです。袋詰めでお渡ししました。綴じてなくてごめんなさい。
  • 落丁本混じってしまいました。これはもう、本当にごめんなさい。ご連絡いただければいつでも、どこかのイベントででも、完本とお取替えいたします。どうかご連絡くださいませ。

ごめんなさいばっかりでごめんなさい。

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2007年9月10日 (月)

せめてものお詫びに…

 今日は工藤の日だそうです。ついさっき、某日記を見て初めて気づきました。薄情です。

 結局10年後の新一の話は予告どおりにお届けできないので、設定が確定している部分だけでも…。サワリだけ見せる方がヒドイのかしらん。重ね重ねすみません。

 

 角を曲がって、自宅が見えると肩の力が抜けた。

「お疲れ、工藤君」

「そっちこそ。疲れてるのに送ってもらっちゃってすみませんでした」

 ほとんどGを感じさせずにブレーキを踏んだドライバーに礼を返して、助手席の工藤新一はシートベルトを外した。

「着替えを取りに帰るついでがあったから」

「なんて、ホントは奥さんとお子さんの顔が見たいんでしょ?」

「おいおい…。そんな理由で帰ったら逆に追い返されちゃうよ」

「怖いなあ、美和子夫人は」

「キミのところだってそうじゃないのかい?」

「どうですかね?事件が解決するまで帰ってこないことは諦めているみたいですよ」

「お互い因果な仕事だね。でも、今度の事件は工藤君が証拠を揃えてくれたお蔭で、取調べは部下に任せても大丈夫になった」

「任せるならオレを送る方を任せればいいのに」

「彼らにも経験を積ませないと」

「そうでした、高木警部補。早くあなたの後続を育てないと」

「はは。工藤君に呼ばれると照れるね」

 頭を掻いて相好を崩すと、そこには相変わらずのお人好しの顔があった。階級が上ってもなお失わずにいられる本質に触れて、事件から引きずっていた殺伐とした気分が解れた。

新一は膝の上に畳んであったコートを持ち、ドアに手をかけた。

「では、白鳥係長にもよろしく」

「…伝えるだけは伝えるよ」

 彫りの深くなった頬骨の下に浮かべた苦笑と、ニカッと白い歯を覗かせた笑顔とをぶつけ合って、別れの挨拶に代えた。

 どうせまた、どこかの現場で出会うのだ。

    (中略。ちょっと長ったらしい情景描写が)

50時間ぶりに我が家の敷居をまたいだ主人を迎えたのは、残念ながらうら若き妻と幼子ではなかった。

「お帰りなさい、工藤さん」

「光彦?えーと…今日は…」

 なんでこんな早い時間にいるんだ?とまでは言わせずに、帝丹高校の制服のシンボルであるピーコックブルーのネクタイをきっちりと締めた少年、円谷光彦はここにいる理由を語った。

「今日は木曜ですけど、定期試験の最終日です。別にサボったりしてませんよ」

「ああ、さすがに行きっぱなしでいると日にちと曜日の感覚がなくなっちまってよ」

 学校のスケジュールが日常の感覚から抜け落ちてしまうのも、大人になった証だろうか。

「ところで、蘭と優一郎は?」

「蘭さんなら、優一郎君を連れて買い物に出ています。僕が来たので、留守番を代わりました。蘭さん、張り切ってましたよ」

「ん…」

 内心の嬉しさを噛み殺してあいまいにうなずいた。蘭の手料理が食べられるのも50時間ぶりだ。

「なら、いまのうちに仮眠しておくよ。…超緊急の依頼なんて入ってねーよな?」

「…Aクラスはいまのところ…。工藤さんが出かけていた間に来た依頼はクラスごとに分類してデスクに置いてあります」

「OK。じゃ、とりあえず寝るわ」

「僕はファイルの整理をしています」

「わあった。もしオレが寝てても区切りがついたら帰っていいぞ」

「わかりました」

 細面にそばかすを残した少年は、事務所にあてがっている東側の部屋へと戻っていった。

 オレはあの制服を着ている時間が普通よりは短かったんだな。

 母校の制服がすっかり馴染んだ後姿に、かつての己の姿を重ねてみた。

 あれから、10年か。

 自分とていまだ27歳、過去を懐かしむより未来に真向かう年齢だ。しかし、小学生から高校生へと成長した少年の存在は、明確に歳月の流れを感じさせる。

 まさか、光彦が事務所に来るとはね…。

 10年前の特異な経験による出会いがなければ、光彦の探偵への興味もごっご遊びの域を出なかったのかも知れない。あるいは、別の未来では高校生までをもやり直してこの少年と机を並べていたのかも知れなかった。

 ――10年前、もう一度子どもの姿に戻る薬を飲まされたりしなければ―

 

 17歳の光彦と27歳の新一と30代後半(36、7?)の高木って別の意味でいけるんじゃね?とかちろっと思ったのはナイショです。

 高木の階級に「補」を外すかどうか迷うところです。由美姐さんが「一生警部補止まり」ってぼやいてましたから…。

 新一と蘭の息子の名の候補に当然「コナン」はありました。「工藤コナン」では語呂が良くないので、優作の「優」、新一の「一」、小五郎の「郎」を取って蘭が名づけたという設定にしてあります。

 やっぱり出す方がヒドイか…。

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2007年9月 9日 (日)

「瑠璃の彼方」は頒布を延期いたします

 コナンオンリーMM9にて頒布予定でした「瑠璃の彼方」は、上梓の見込が立ちません。わたしにしては早い時期に結論を出しましたが、がんばってどうにかなる範疇にはありません。まことに申しわけありませんが、延期いたします。

 大々的に予告ペーパーを作っておいてこの有様で、忸怩たる思いでいっぱいであります。

  理由の大半はBBSでぼやいていたことです。トリックがどうしても組み立てられなかったことが第一でした。ぐだぐだとピースの揃わないパズルをいじくリ続けずに、とっとと捨てるべきであったのでしょうが、後の祭りです。

 仕事ではないのですが、9月の後半にどうしても時間を取られるできごとが突発的に起こりまして…。これにもかなり気持ちを奪われてしまいました。

 理由はどうあれ、実行できないことには変わりなく、申し訳ありません。

 書けたところまでで配布することも考えなくはないですが、完本の形では不可能です。

 新しく持っていくものが何もないのもさびしいので、できる範囲で何かは作ります。

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2007年8月 9日 (木)

デザイン変え

たった1日で元のデザインに戻しました。

背景色と文字色だけですが、このデザインは自分でカスタマイズしたものなので「江川テンプレート」というオリジナル名がついています。えらそうだな。なんて、データを保存しておくための命名に過ぎません。

ちょっと腑抜けてきました。昨日シャカリキで洗濯アンド片づけしたのがいけなかったのかしら。家のことには持久力なさ過ぎです。

とはいえ、搬入〆切近いので、今後の活動のお知らせなどペーパーにしたためようとPCいじってました。扉絵を追加できなかった分、たまにはカラーのカードでも添えようかと、「白い花を買う日」公開時にトップに使用していた絵を元にデザインしてみました。Omakehpjpg

このところ少しだけフォトショップの扱い方がわかってきたので、半分は練習です。(習作配るのか、失礼な!)おまけなので許してください。

新刊に添えます。つまりは情報ペーパーできてないってことですね。

あすなろ、あすなろ。

追記:明美お姉さんが「輪っかビデオ」の貞○みたいだ…。鏡に映るシーンの。

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2007年8月 8日 (水)

漫画を描くって大変だわ…

今月入ってから初めての更新。もう1週間以上経っているではないですか。ちょっと気分を新たにしたかったので、デザインを変えてみました。しばらくしたら戻ります。

入稿〆切を2日から8日に延ばしたのに、1日仕事、2日ダウン、3日仕事、4日花火大会、5日ダウンで、実質作業できたのは6日から7日にかけてで、時間数はほとんど変わりませんでした。仕事と花火大会は見込み済みだったとはいえ、丸々2日も体調不良で使えなくなるとは思いもよりませんでした。

そんなこんなで、余裕があったら描き足そうとしていた扉絵は描けませんで、絵が入るのは書き下ろしの漫画のみとなりました。あな、情けなや…。しかし、ページが少ないので絵挿入率は過去最高です。

トーン作業に手間取って、漫画は3時過ぎぐらいまで手を入れていました。そこから小説部分の印刷をしようとしたら、ワードが不調、台割で「時そば」発覚、とまあ、最後の数時間でトラブル続出。

広島の印刷所に発送するので、前日の夜7時に出る最終便に乗せないといけませんでした。おおわらわでサテライトセンターまで走っていくと、ちょうどのその最終便をトラックに積みこみ作業をしているところで、ちょっと待ってもらって乗せてもらいました。この便、本当は時間厳守なんです、ごめんなさい。というかありがとうございました。

で、完成原稿を取りこむ時間もなく…サンプルページが出せなくてこちらもごめんなさい。

ペン入れから先はかなりがんばりました。ただ、コンテ時点での構成はどうだったのかなと首を傾げないでもないです。どうも投稿サイズの原稿用紙の感覚で描きこんでしまうので、組みようによっては8Pあっても良かったのかも知れません。コンテはやはり下書き前に練りこまないと後でエライ目に遭います。

 ネームを後決めにしたのは正解だったと思っています。ぼんやりとしたイメージから言葉を選ぶ時間が欲しかったのと、絵を描いてみて、表情やらコマの大きさやらで絞りこんでいく方が、絵と言葉とがかっちり組み合うからです。「この時の人物の気持ちを○○字以内で記せ」という類の問題はけっこう得意なのですよ。

本来はその両方を下書き前に仕上げていなければならないわけで、漫画というのは本作業とその練りこみと両方が大変ですねえ。

6Pの漫画に5日もかかるとは…。

今回の教訓として、絵作業は見こみより早まることは決してないと改めて思い知ったしだいです。

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2007年7月28日 (土)

新刊内容&書き下ろし部分

Haibaramanga メインはWEB小説の再録です。

お菓子→クリスマス・プディングの挑戦(原題・ポアロなクリスマス)

花→白い花を買う日

携帯→書き下ろしで、この漫画です。6Pほど。間に合わなかったらタイトルと一致しなくなって大恥です。

現在人物の下書きがほぼ終わったところです。

ペン入れ前にネーム(台詞)入れきゃ。おいおいおい。そりゃ順番が逆ってモンだぜ?

ネーム、半分ぐらいは埋まっているのですが、どうもワープロに向かわないと言葉が決まらないクセができてしまっていて、絵を描いてからそれに合わせて作ればいいやと、ごくざっくりコマのアタリだけをラフに起こして即下書き作業に入りました。

そしたら1P目から早速1コマ翌Pにずれこんで…。2、3P目までところてん式に押し出されてコンテと違うコマ構成に。3Pに何を描くか考えつかなかった捨てコマがあって、そこで帳尻が合ったと思ったら、4P目でコンテの予定を追い越し、5P目はコンテ無視、よくそれで収まったなと思う最終6P目です。

漫画家さんが見たら噴飯ものの製作過程です。

普通はこの下書きのことをコンテと言うんじゃないかしら?

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2007年7月25日 (水)

地味に祭りでした

今日は声優の高木渉さんの誕生日でした。
コナンの公式では高木刑事の誕生日は未公開ですが、キャラの成り立ちからして今日じゃなかろうかと、勝手に地味祭り。

この期に及んで原稿に関係ないネタ絵アップなんて、そんな余裕は全然ないです。これがために書き下ろしが落ちるやもです。

しかし、日が日だけに昨年も実行できず、来年とてどうなるかわからないので、思い切って。

高木が手柄を立てるミステリーも考えていたのですが、アイディアまとまりませんでした。組みあがったとしても、書くのに最低半日はかかったでしょうから、やっぱり無理だったでしょう。

結局だれも首を縦に振ってくれませんが、わたしの中では彼はヘイスティングスです。

Takagi

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2007年6月 4日 (月)

1%の白 番外

と偉そうにタイトル銘打つほどの内容はないですね。ほとんど落書きに近いです。

4月末に出してとっとと頒布終了させちゃった「1%の白」は、長編化しそうだったので、三者三様一章ずつでオムニバス、という構想もあったのです。登場人物の心理の動きがわからなくなると別の人の視点で書いてみることは時折やっていた作業で、仕事帰りにPHSにちまちま打ちこんでいたテキストに加筆したものです。

画面が小さいし、疲れて書いているし、で文章が煮つまり気味ですな。わりあい江川本人の思考回路そのままに綴っています。練りこみ、整理なしだと地を這うようなネガティヴさが出てしまうという見本です。

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2007年4月23日 (月)

反発覚悟で勝手にキャスティング

 現在活躍しているタレントで、快斗にもっとも合うと思うのはWaTの小池徹平。とてもシンメトリーな顔立ちなのに、笑うとお調子者っぽい雰囲気が出るところ、底抜けに明るく振舞う態度の裏に繊細さが潜む感じが。(「ごくせん」シリーズでいちばんお芝居が上手かった。役者に戻っておいでよう)でも新一のイメージではないんだな。相方のウエンツ瑛士は白馬探。

 次に高木。例の実写コナンが放送されたころは、「ぼくの魔法使い」のイメージで伊藤英明がいいかなと思ってもいたが、美形過ぎるので、本当にキャスティングされるとしたら佐藤隆太かな(クドカン繋がり?)、けど彼もベストとは言えないなど、失礼千万な妄想を。

 このごろになって「警視庁捜査一課9係」(今月から第2シリーズ放送だぜ)主演のイノッチことV6の井ノ原快彦がいいと考えるようになった。もう少し背が欲しいところだが、ジャニーズらしい甘さがなく、マトモなお人好し過ぎて、強烈な個性の持ち主ばかりの先輩刑事たちにいいように振り回されている役どころがはまっている。地味な刑事スーツもバッチリ。

 その他のキャラ、つらつらと。実写コナンでは目暮警部役だった西村雅彦は、むしろ毛利小五郎の方が合っていると思う。陣内孝則は中森警部?ま、似たようなキャラか。白鳥は佐々木蔵之介。底意地の悪いエリートなイメージが。

 ここに各タレントの公式ページを貼るのはさすがにコエーので、興味を持たれた方はググってくんなまし。

 あくまで妄想ですよ?

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2007年3月 8日 (木)

「白い花を買う日」解説

 宮野の日(http://remember38.nengu.jp/)という企画に投稿した作品です。できましたらそちらをお読みになられてからお進みくださいませ。

 既刊「闇夜の紅玉星」をお読みになられた方はお気づきのことと思います。灰原哀が宮野明美の月命日に白い花を買うというエピソードは、この第一章に挿入されているものです。レビューにあるとおり、このミステリーは宮野姉妹の過去をめぐって展開していくストーリー。そのプロローグとして探偵事務所でぽつねんと留守番をしているコナンが姉妹に思いを馳せる場面が必要で創作しました。歩美ちゃんはコナンの回想でたった1行だけ登場します。1周忌ぐらいの方が思い出しやすいのですが、原作では明美の死後まだ数ヶ月しか経っておりませんでしたので。

 この「闇夜の紅玉星」の執筆時は、かなり切迫した状況に追い込まれていて、全編見送るか、前後編に分けるかと毎日煩悶し続け、進行の遅れよりも決断がつかないことで心身を削られました。

 もしも全編見送りとなった場合のために用意しておいた予告編というか、前宣伝用のエピソードがこの「白い花を買う日」でした。

 まっさらな新作ではないというのはそういう意味です。むろん全文書下ろしではあります。

 時系列で並べると花のシーズンからして「闇夜の紅玉星」より1月前のようですが、パラレルのようでもあります。独立した作品として読めるようにはしたつもりです。どちらを先に読まれても、あるいは片方だけでも。(でも、できれば未読の方には読んで欲しいかな。)

 最後になりましたが、主催のどん★ぐりこさま、掲載の労をとっていただきありがとうございました。お世話かけました。

 

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2007年3月 4日 (日)

全員・失格

 スカイプしながら(このところやりすぎだ)各所サーチエンジンを巡っていてコ哀アンソロ企画があることを知った。改めて言うまでもないが「らーず」とは元々「はいばらーず」、灰原同人の集まりなのでURLをチャットメッセージで回した。

 参加要綱を読んでみる。

  • 漫画に限る。
  • 18禁NG。

  全員規定に満たず…orz。 

 全員…orz。

 …orz。

 まことに残念ながら参加はできませんが影ながら応援いたしております。ここにリンクを貼るのはためらわれるので興味を持たれた方は青山系のサーチなどで検索してみてくださいまし。

 

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2007年2月22日 (木)

没カット、没センテンス

 1本書くと必ず数箇所出てきます。

 うまく書けていないからというより、展開にそぐわなくなったからという理由でカットする場合がほとんどです。頭の中で初期の段階からあったものにわりと多いかな。

 とりあえずで書き始め、筆慣らしで書けたものを仮置きしてページをかせぎ、自分だますためでもあります。こんなに書けてるじゃん、てね。

 未練が残らないよう、切ると決めたらデータからすぐに削除してしまいます。

 なのに今回は…よっぽど自信がないのでしょうか。

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没カット

「昨日の女、覚えているか?」

「昨日…?」

 昨日は昨日で埼玉くんだりまで出掛けてたのよ。けっこう忙しいだろ?俺らも。その帰りに回り道をさせて兄貴が遠くから観察した女がいた。

「ああ、あのぱっとしねえ女」

 見てくれのことじゃない。ツラだけならこっちの女の方が俺の…ああいや、要するに組織の構成員として腹が据わってないって意味だ。俺の見立てではせいぜい使い捨てのパシリにも役立つかどうか。なんであんなのに厳重な監視が付いているのか、兄貴が興味を持つのかが謎だった。

「あれがシェリーの姉だ」

「なるほど。それにしても似てない姉妹すねえ」

 まったく親兄弟なんて持つもんじゃない。姉は優秀な妹さえいなければとっくに組織から見放されていたろうし、妹は何の取り柄もない姉の分も貢献しなければならないってわけだ。互いの存在が枷でしかない。けど、兄貴が妹の担当になったってことは、姉のお役御免も近いのかもしんねえな。

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2007年2月18日 (日)

新原稿抜粋

 下の記事にアップしているのは冒頭部分です。

 ウォッカ視点でのジンシェリものになります。(スタイルを一言で説明できるって素敵。)こういう角度で書く人は他にいなかろうかと。他の人がやらないだろうってシチュに弱いのですわ。

 書き出しのスタイルと粗筋は半年以上前から頭の中にあって、本編部分をどう描写するかがうまくまとまらず、しばらく寝かせてありました。このところ知り合いのサークルさんのジンシェリ作品をいくつか拝読しており、それに触発された側面もあります。

 問題はジンという男をどう表現するか、です。

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冷たい女(仮題)

女ってのは悪い男が好きだ。

よく犯罪者を匿ってた女が泣きながら言うだろ?「世間では悪いことをしたかも知れませんが、わたしには優しい人でした」って。調子に乗らせると「この人が安心できるのはわたしのところだけだったんです」とまで抜かしやがる。自分にだけ優しいという状況に酔い、それを他人に自慢してさらに酔ってやがるのが見え見えの顔つきで。男にしてみれば単に面倒臭かったか、どうでもよかったからじゃないかと思うんだがね。

表の顔が悪いほどそのギャップに燃えるらしい。根本にあるのはアレだ、シンデレラコンプレックス。大悪党だろうが、王子様だろうが、要は特殊な人間に選ばれた存在になれりゃあ気持ち良くなるって心理だ。自分だけは特別だって思い込みだけで子宮をずくうんと刺激されてぽうっとなれる。子宮といっしょに脳みそも蕩けちまってちっぽけな正義感なんてすっ飛んじまう。そういう生き物なんだよ、女ってのは。

ブ男のひがみ話じゃねえって。実証済み。なんてったって俺と組んでる兄貴が徹底した悪い男だからな。

ジンの兄貴にはどこにいても女がとにかく寄って来る。組織内で「あの方」の声を直接聞ける立場にあって腕は文句なしに超一流の暗殺者。身分を隠して変装している時でさえワルの匂いを嗅ぎつけてわんわん群がってきやがる。そんな女共、兄貴には甘い物にたかる蝿にしか見えないから鬱陶しがって邪険に追い払う。中には組織の女もいて、体の代償に何を要求してくるかわかったもんじゃないしな。ひどいのになると、まず弟分の俺に色仕掛けで迫ってくる。本当は誰に熱い視線を向けてるかなんていくら俺だってすぐにわかる。でもお構いなしさ。

それに兄貴は関係を持ったとしても微塵も心を揺さぶられたりしない。なのに誘う女は後を絶たない。周りの女の酷いあしらわれ方を見てんのに、どうして自分だけは違うはずだと妄想をたくましくできるのかねえ。わかりたい気にもならないけどよ。

 けれども――。ごくまれにだが、悪い男に絶対に惚れ込まない女がいる。頭ン中が醒めたまんまの女。悪女の深情けなんか比じゃないぐらいヤバいタイプだ。なぜって自分に惚れてる女なんて適当に善がらせておけばいい。相手は子宮と脳みそが直結している生き物のはずだろ?だから片っぽが冷たいまんまの女は厄介なんだ。

なんでかね、世の中の法則ってのは。悪い男ほど醒めた女に執着しちまうようにできているらしい。熱くさせようと躍起になってるうちにこっちが熱くなっちまう。こうなると男はドツボ、破滅だ。

 俺達ワルはそういう女には一生出会わないように神様にでも祈るしかない。おかしいかい?でも、他にどうしようもねえだろう?

 だが、もし、出会っちまったら…。やっぱり嵌っちまう前に殺してしまうしかねえんじゃないかな。

 

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2007年2月 4日 (日)

杯戸パイパー

 作品の種類に関わらず、高木と灰原が二人っきりにならざるを得ない状況を作り上げるのには常に苦労する。ましてエロ展開の場合をおいてをや。そんな超現実CPにするからだという指摘はさておき、相手が佐藤刑事であっても同様、あるいはそれ以上にややこしい手続きを踏まなければエロシーンには至らないだろう。(最短でベッドに行ける相手は実はコナンなんじゃないかと疑っている。)

 少なくともわたしには高木がそういう男に見えているのだし、いかに落とすかがひそかに楽しくもある。

 高木を追い込む手段の一つとして、ストーリーの背景に置くためだけにデッチ上げたのが「連続少女連れ去り事件」だった。これをずっと未解決のままにしておけば、いつでも切れるジョーカーカードの役割を果たす。結局1作品にしか使わなかったが。

 その事件の犯人に「杯戸パイパー」と名付けたらどうかと昨日になってひらめいた。杯戸町を中心に発生する少女行方不明事件にちらつく男の影。確かな目撃情報も得られないまま、犯人像だけが独りでに歩き出し、いつしかハーメルンの笛吹き男―Hide piper―に模した俗称で呼ばれるようになる。

 「連続少女連れ去り事件」から「杯戸パイパー事件」へ。呼び方が変わっただけでイメージの拡がりが断然違ってくる。都市伝説にするもよし、推理小説にしてもよい。時々独りで先に学校から帰ってしまうらしい灰原が巻き込まれ…猟奇ホラーもエロもありだ。

 ここに長く通っておられる方ならおわかりだろうが、わたしが発表予定のないネタをネット上に明らかにした場合、これを読んだ方のアイディアのヒントになればという気持ちがある。イマジネーションが沸いた方は流用されてまったく構わない。というかわたしは解決させるつもりがない(灰高展開が終わっちゃう)から、だれか書いてくれるとうれしいんだな。

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2007年1月15日 (月)

「1年B組大作戦」

やっぱ30分でよかった。

あれを見ているとどうしても「翡翠の妖虫」執筆中のことを思い出す。
カマキリ怪人を具体的にどうやって登場させるかにいちばん苦労したんだよね…。(それ重要シーンじゃあ?)

推理の筋道はプロットで計算するけど、案外トリックが完成していないまま書き始めてたりするんだな。書き終わるまでに出来てりゃいいかって。他の要素から消去法で詰めていくと自ずと可能な仕掛けが炙りだされてくるから。

もしもの時のために代案は一応用意してある。でもしっくり来ないから代案に回されてるわけで、なるべく使いたくはなく、ギリギリまで粘ってぢごく逝きになる、と。

それはそうと、夕べ半眠状態で新しい推理ネタを思いついてしまった。いつになったら書きたいものが尽きるんだ?

乱歩フェチとしては、昨年から冒頭だけ出しっぱなしにしている「B町の人形屋敷」を先に完成させねばだ。

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